2015年8月24日月曜日

Trek 7.4FX改造計画⑧ ホイール交換 ~その4

ホイール交換のインプレッション編です。
交換したんだから、どうだったのか結果報告しないとですね。

3部構成です。
1.ロングライド編
2.タイムトライアル編
3.ヒルクライム編
です。

それでは早速ロングライドから。
半時計周りに富士山一周してきました。(夏休みに)



樹海です。



朝霧高原の牧場。



愛鷹山。ちょうど半周。



裾野のサークルKのイートインで恒例のスイーツ。



道の駅すばしり で豚丼。その後籠坂峠へ。



籠坂峠登頂。

8時間かけて1周してきました。105kmで、獲得標高が2000m弱。
ロングライドするとホイール交換の効果がよ~くわかります。 まず、漕ぎ出しの軽さですが、実はそれほど「すげ~軽い」という印象は受けませんでした。若干軽くなったかな~。くらいです。大きく変わったと感じたポイントは3つ。

【ポイント1:コーナリングでの安定性】
これは格段によくなりました。15km/hを超えてくると、どんどん安定感が増してきます。今まで下りのコーナーは結構恐怖でしたが、ホイール交換により安定感が増し、それほど怖くなりなりました。

【ポイント2:速度維持】
今まで速度維持のために、一生懸命漕ぎ続けるという感覚でしたが、RS21の場合ある程度スピードが乗ると少ない力でその速度が維持できるように思います。RS21のリム高は24mm。一方オリジナルのホイールは20.4mm。RS21のほうがリム高があるので、速度維持がしやすくなっているのかも。4mmくらいしか違わないけど結構効果あるんですね。

【ポイント3:振動吸収性】
スポークの数が少なくなるので、ある程度堅い乗り心地を想像していたのですが、まったく逆でとてもマイルドな乗り心地になりました。オリジナルホイールでは自転車が弾んでしまうような振動が発生する路面でも、RS21だとうまく振動を吸収してスムースに走れます。振動が体に伝わらず楽です。

このように、「楽に乗れるのようになった」というのがロングラインでの印象です。
次に実際にどれくらい効果があったのか、データで比較してみます。

2.タイムトライアル
西湖3周の時間です。西湖は1周だいたい10kmで、若干の上り下りはありますがほぼ平坦。30kmの平地でのタイムトライアルということになります。

-7月に測定したオリジナルホイールでの平均時速: 26.4km/h
-今回測定したRS21での平均速度: 28.3km/h

やく2km/hの平均速度アップ。やっぱり速くなってますね。

3.ヒルクライム
例のごとく富士スバルラインに再度チャレンジ。

-オリジナルホイール使用: 2時間23分01秒
-RS21使用(タイヤは23C):2時間10分19秒

13分くらい短縮できました。タイヤを23Cに替えた効果もあるかもしれません。(23Cに換えると、漕ぎ出しは明らかに軽くなりました。ただし乗り心地は25Cに比べて悪くなります。)

ということで、ホイール交換した効果は確かにありました。特にロングライドでその効果が実感できます。自転車乗るのが楽になりました。


2015年8月14日金曜日

Trek 7.4FX改造計画⑧ ホイール交換 ~その3

ホイール改造の作業編です。



まずは反フリー側のロックナットを外します。



その後、玉押しも外します。



カップ&コーン式なので、内部のベアリングが見えますね。ベアリングは外して洗浄したりできますが、今回はパス。



ベアリングが落ちないように注意しつつシャフトを抜きます。グリースがたくさんついている上のシャフトが元々のホイールについていたもの。グリスを落として、ロックナットと玉受けを外し、購入した新しいシャフトに組み付けます。



上が新しいシャフト(146mm)。元のシャフトよりも5mm長いです。ロックナットはシャフトの端から5.5mmの位置に組み付けます。(上の写真はまだスペーサが入っていません。)

シャフトをハブに組み込む際、用意した2.5mmのスペーサーセットを左右のロックナットの横に差し込みます。



よ~く見てみると、購入したスペーサー(直径20mm)がロックナットよりもちょっとはみ出しています。実際ロックナットの直径は19mmなので20mmのスペーサーははみ出ます。ただこのはみ出しによって、スプロケットをはめる際に使用するロックリング回しが差し込めず、スプロケットがはめられないという事態が発生。(涙)

急遽、近くのホームセンターにノギスを持って、直径は17mm以下、厚さ2.5mmのスペーサーを物色に。




奇跡的にちょうど良いものが見つかりました。



ゆるみを防止してくれる座金。なんか理想的なものを見つけてしまった。
このスペーサーを反フリー側と、



フリー側に装着。



なんかいい感じじゃないですか。



9速のSoraに対応させるために1.85mmのスペーサーを入れ、スプロケットをその後セットし、



今度は無事ロックリング回しも入りました。



2.5mm分、スプロケットが内側に入るのでディレイラーを調整して2.5mm内側に移動するように設定します。楽勝かどうかはわかりませんが、調整の範囲内でした。

これで完成。やはりスペーサーの選択がポイントでした。



スポークの数が減ったので、何か精悍になったような気がするのはおいらだけ?



7.4FXはボトルゲージが1つしかつきません。ロングライド用にもう1つ欲しいなと思っていたので、取り付け高さが低い後付可能なボトルゲージ&台座を装着。


 


微妙に干渉せずに、良い感じ。新設のボトルゲージには今までサドルバックに入れていたパンク修理キットやらロックやらを入れてみた。重心が低くなり走りにも良い影響があることを期待してます。

2015年8月13日木曜日

Trek 7.4FX改造計画⑧ ホイール交換 ~その2

雨ですね。

ホイール交換の方法は決まりました。次は部品です。
メイン部材のホイールですが、いろいろなメーカーがいろいろなホイールを出しています。その中で、シマノを選択しました。理由はアクセルシャフトの形状や構造、部品などの情報が豊富だから。実際問題、シャフトが簡単に入手できて、かつ交換が簡単にできる構造じゃないとちょっと素人には難しいかと思います。その点、シマノは情報が豊富。シマノのHPやいろいろな方のメンテナンスの記事など参考になります。




こんな感じの厳重な梱包で届いたのは、



シマノのWH-RS21-Black。

[#IMAGE|f0045283_11295284.jpg|201508/13/83/|mid|807|455#]
重量FR合計で1850gのエントリーモデル。実売価格で2万円前後かな。実はRS010という重量が1869gの一つ下のモデルがあり、価格は半分。でも重量はほぼ同じ。。。 悩みましが、RS21のほうがスポーク本数が少なかったり、スポークがエアロ形状(きし麺みたいな感じに平べったい)みたいになってたりで、かっこいいのでこちらを選択。見た目重要ですよね。

続いて添付品のチェック。まずはクイックリリース。



フロントだけ使用予定。(リアは幅が足りないので。。)



フリー側に入れるスペーサー。10速用としか書いていないが、シマノのHPには9速使用時にこのスペーサーを使うと記載あり。



交換用のアクスルシャフト。シマノのM10の146mmサイズを注文。



2.5mmのスペーサーを探したけど無かったので、2mmと0.5mmの厚さのM10のスペーサー(座金)を準備。



ノギスで2枚重ねて測ると、だいたい2.5mm。いい感じじゃん。(とこの時は思っていたが。。。)

念のためOLD(エンド幅)を測定。



やっぱり130mmくらいだね。これを135mmになるようにこれから改造していきます。

さて、以下はホイール重量の実測。いずれもクイックリリース無・リムテープ有の重量。

 WH-RS217.4FX標準(Bontrager)
フロントホイール重量784g915g131g
リアホイール重量1092g1175g83g
フロントQR重量59g95g36g
リアQR重量63g87g24g

ホイール重量で214gの軽量化。QR(クイックリリース)で36gの軽量化。(リアは使わないので)
もう少し軽くかなと思ったけど、まあこんなもんですかね。
しかし、WH-RS21の重量が公表値とは違ってる。RS010とほぼ同じ重量(フロント、リアの重量比もそっくり)。間違ってRS010買っちゃたんじゃないかと二度見しましたよ。

次回は組み込み編。

2015年8月11日火曜日

Trek 7.4FX改造計画⑧ ホイール交換 ~その1

回転系の改造のファイナルということで、いよいよホイール交換に挑戦です。
ロードバイク乗りの方は、簡単だし効果も大きいので通常ホイールから改造を始めるケースが多いようです。がっ、Trek 7.4FXに代表されるクロスバイク乗りにとってはホイール交換は一番最後のほうになるケースが多いはず。なぜならば、そこには超えなくてはならない大きな壁があるから。。。

クロスバイクは主にMTB系のコンポーネントを使っているケースが多いです。7.4FXもMTB系コンポーネントが多く使われています。そのためかどうかはわかりませんが、リアホイールの仕様もロードバイクと違います。エンド幅(OLD:オーバロックナット寸法)というホイールの幅が7.4FXの場合は135mm、ロードバイクの場合は130mm。5mmクロスバイクの方が広くなっています。
つまり、ロードバイクのホイールをそのままクロスバイクには付けられないということです!これが7.4FXでのホイール交換の壁です。(クロスバイクにはロードと同じエンド幅の130mmを採用しているものもあります。Giant Escapeとかは確か130mmだったかと。)

ネットとかでこの壁の越え方を研究してみると、先人達がいくつか方法を編み出してました。
【方法1】 強引につけてしまう。
135mmのエンド幅に130mmのホイールを強引に付けてしまう。クイックリリースでぐいっと締めこんでやると広いところに狭いホイールを入れることになるので、入ってしまう。ただ、リアステーとチェーンステーには当然負荷がかかる。クロモリとかの鉄であれば曲げには強そうだけど、7.4FXはアルミ。曲げには弱い。危険でしょう。ということでパス。
【方法2】 手組みホイールを使う。
ある意味、135mmエンド幅に軽いロード用ホイールを入れるための王道。手組みホイール購入も考えたけど、価格もそこそこするし、何か負けた感(誰に?)がする。じゃあ、自分で組むか?とも考えたけどハードルが高すぎるということで却下。
【方法3】 完組みホイールの改造
完組みホイールの改造にはいくつか方法がある。主流は2つあるようだ。1つめは、アクスルシャフトをエンド幅135mmで使用している146mmのものに交換し(ロードは141mmのシャフトを使用)、チェーンがついているのとは反対側のシャフト(反フリー側)に5mmのスペーサーをかませる。このままだと、ホイール中心が右側(チェーン側)にずれてしまうのでスポークのテンションを調整してセンターを2.5mm反フリー側に移動する。いわゆるセンター出しを行う。
もう1つは、アクスルシャフトの両側に2.5mmのスペーサーをそれぞれはさんで、チェーンラインおよびディレイラーの調整を行う。(ホイールのセンター出しの必要は無い)

チェーンライン?何それおいしいの?くらい、この時までまったく考えてませんでした。チェーンラインについてはこの方の解説がわかりやすいです。で、調べてみました。7.4FX標準クランクのShimano Acera M391のフロントチェーンラインは50mm。対して交換したShimano SORA(3速)のフロントチェーンラインは45mm。なんと5mmも内側に入っている!チェーンライン5mmも変わってたんだ!今まで気がつかないってどういうことよ。。。

ということで、チェーンラインをより改善することも期待できる【方法3】完組みホイールの改造(シャフト両側に2.5mmのスペーサー)を採用。 スペーサーを入れることにより、ディレイラーからスプロケットが2.5mm遠ざかることになるけど、ネットで調べたら「調整は楽勝」と書いてあったので、とりあえず信じて突き進むことに。

方法は決まった。次回は部品の準備編。